このカテゴリ久々じゃないだろうか。と思ったらミロクローゼ見てたわ。
ただそれを除くと2011年の1月とかだったので、いかに最近映画を見てないかということですね。
もっぱら最近映画館に行くときというのはライブビューイングを見るときになりつつあります。
とはいえちゃんと映画見たいなぁという気持ちがあったのですが今ひとつひかれるものがなく。
…と思っていたら、母校の大学よりまぁなんつーんですか、会報みたいなものが定期的に届くわけです。
そこに、横道世之介のチラシが入っていまして、本作のロケ地に使われたと書いてあるわけです。
あぁ、これはいい機会だなと思って見ることにしたわけです。
(加えて、シネマハスラーのコーナーで当たったので、聞く前に観たいと思ったのもあります)
この映画には、はっきりとした観客への「刺激」や「仕掛け」はありません。
おいらは浅くしか語れないのでどうしても感想の中心がそういった部分に関する事になってしまうんですよね。
でも、横道世之介にはそれがないのに満足したっていうのはなんなんだろうってずっと考えてて。
多分160分っていう長さの中にじんわりとさり気なく入っている「雰囲気」なのかなぁって。
関係ない話かもしれませんが、こないだの僕らの音楽で高見沢俊彦がアルフィーのことを語った時だと思います。
「ぬるま湯なんだけど、それを維持するのが難しい」って言葉が妙に心に残っていて。
この映画も、映画の中では「ぬるま湯」なんだけど、ぬるま湯を160分保ち続けたことにより心がちょっとほっかりした感覚に近いと思います。
効率を考えれば熱湯に入った方が素早く温まれるけど、ぬるま湯でじっくり温まる良さはそれとはまた違った良さなんですよね。
おすすめするにはちょっと遅かったというか、公開から1ヶ月経ってるので公開終了してる映画館もあるみたいで…。
でも、これこそ出来れば160分何もノイズ無しで映画館でじっくり味わって欲しい作品だと思います。
じっくり温まったから冷めるのも時間かかるのと同じく、まだ世之介が頭から抜けない感じです。