一口に戦争といってもいろいろだと思うが。
戦争に関しては参加してもいないのにトラウマがある。
小学校時代にはだしのゲンのアニメとか関東の戦争の様子を見させられた。
それから、数日なかなか寝付けなくなってしまったのだ。
翌日の朝まで寝れなかったわけではないと思うがはっきりと症状がでたので、
親に頼み込んだのか親から上映をやめてほしい旨を申し入れた。
当時から睡眠が何より大事だった身としてなかなか寝付けないのは一大事だった。
おそらく担任からすれば迷惑な話だったと思うが仕方がない。
確か給食のときだったと思うのでその時だけ違うところで食べるのも違和感だし。
それ以来、戦争に関しての情報は極力シャットアウトするようにしている。
当時のこととは関係ないであろう理由で鬱になり寝るのに薬がいるようになった。
そんな状態で当時の感覚が戻ってきて寝付けなくなるかもしれない要因を増やしたくない。
中高では長崎に修学旅行に行ったが白黒の写真や跡形もないモノくらいだったので
そこまで想像力を働かせなければ問題なかった。
(むしろ戦争にまつわる教育をするという目的から見れば問題なのだが)
大学時代にはいわゆる「翼」の方々による署名とかにも遭遇した。
そのころにはポリシーとして勧誘や署名には原則拒否だったので
あのころ下手に名前とか書かなくて本当によかったと思っている。
最近では「この世界の片隅で」がヒットし、友人にも一作品として薦められた。
しかし、前述のようなトラウマの跡が顔を出しどうしても見ることができなかった。
どうやら戦争によって悲惨な目にあうことをメインに描いてはいなさそうだったが、
それでも「もしかして」とどうしても考えてしまう。
そういった経緯があって、戦争に対しての意見や態度を考えることができないでいる。
選挙のときなども、どうしてもほかの分野のことを中心に据えて選んでしまう。
そんな私は成人として失格だろうか。